筋を通す。
Madam_toadさんは、どんな人なら尊敬できるの?
てなことを聞かれたので
『一本筋が通ってる人です。芯のある人。反対に、何がしたいのか分からないタイプの人は、苦手です。』
と答えたのだけど。
これは同業者、研究者についてのコメントだけど。まぁ、他の分野、職業の人でもだいたい当てはまると思ってる。
筋が通ってない人を認めないわけではないけど。
少なくとも自分は尊敬できない。
またそういうのに限って目立ちたい欲、よく見せたい欲だけは人一倍つよく俗物的な人が多いのも経験的に知っている。そしてそういう人は芯がないゆえ、外部指標に頼るわけだけど。つまり学歴とか社会的地位とかブランドとか、SNSのフォロワー数とか、、、
自分はこういう俗物的な人が苦手なのだ。
だけど同時に、なんだか人間的だなぁ、ていうか。ちょっと憐れみみたいなものも感じてしまう。
なんだかんだ、こういうタイプは世の中に多いので。ある程度関わらないわけにもいかず。
おかげで観察の機会が持てたから。それはそれで面白いというか、改めて、人って社会性の強い動物なんだな、と感じる。
彼らは悪い人でない場合がほとんどだし、単純でわかりやすいっちゃ分かり易い人種だとも思う。また行動力は高いので、その点は学べるところもある。だから上手に距離を持って付き合えば特に害はない。
それにしても
どうしてこういう人がマジョリティになってきてるのだろう?
というのを考えると
どうも、承認欲求で「いつも心が餓えた状態な人」が増えてるようだ。
いやでも他人の成功、「隣の芝生」は目につくし。自分が何者なのかよくわからない不安に苛まれるのには耐えられない。
豊かになったからこその、新たな課題なのだろう。
そうすると、
特に何の拘りもなく、「することがない人」は
外部指標で承認欲求を満たすことに、躍起になってしまうのかもしれない。
そして彼らはどこかいつも乾いているので、
「筋を通す」なんてことに意識を持っていく余裕はないのだろう。
研究者なんかでも、業績欄を埋めることに躍起になりすぎたのか
この人何がしたいんだろう?
て方が少なくない。
自分をよく見せようと“盛る”わけだけど。確かに外部から見ると違いがわからなかったりするので、競争上、有利に立てることも少なくないようだ。
しかしこの手の方が質のいい仕事をしてるのを、自分は観察したことがない。
いやまだこれからいい仕事をする可能性だってあるだろうから、まだ結論を出すべきではないだろうが。
人生は短いから
何かを成し遂げようと思ったら、非常に短いから、
できることは少ないので
これと決めたら、その一つをコツコツ積み重ねて行く以外に、極める道など、ないんじゃないかと思う。
自分がどうして、筋が通ってるかどうかに着目するのか?
その理由は単純明快で
筋を通せるかどうかは、本当の強さを持ってるかどうか、本気かどうか、でもあるから。
人の「想い」ってちゃんと行動に現れる。
ブレない姿勢、というのは口で言うほど簡単なことじゃない。
筋を通してる人は、信用できる人だ。