Madam toad's blog

オカシイのは私ではなく、この世界。

泣き虫boyクー介。

夜中に『クーーーッ!』て悲鳴が聞こえるから

なんだと思ったら、

クー介が鳴いてた。というか泣いていた・・・。

 

f:id:Madam_toad:20170727234021j:plain

ヒキガエルって雄しか鳴かない。そもそも、滅多に鳴かない。

よく鳴き声を聞けるのは、繁殖の時。

カエル合戦で、雄が雄に乗っかっちゃうと、下の雄が「自分は雄だよ!どいて〜〜!」って、リリースコーリングをする。

あとは、先に池についた雄が「クックックックッ!」と小さな声で鳴いて、メスを呼んだり。それに呼応するように、近くの雄も「クックックック!」て鳴き出したり。

 

ご存知ない方多いかもしれないけど、

そりゃあ可愛い声なんですよ。ヒキガエルの声は。

高いピッチでクックック!てね。

あの姿からは想像しづらい、可愛い声!

 

さて。

うちには今、雄が4匹と雌が2匹いて、そのうち3匹は大型のニホンヒキガエル(ヨシ子さんとヨシ人くんユキ夫くん)、あとの3匹は小ぶりの東京の子で、ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルの混血系統(これは私の研究成果で記事にもなってるのでググると出てくる、と思うけどやっぱ研究についての自分のサイトは作るべきだよな、と思った)。

 

クー介は東京の子のうちの一人で、現メンバーで一番ちっこい。

あんまりクークー鳴くので、クー介って名付けた。ついでにクー介の元カノ(繁殖ペア)はクー子にした。あともう一方の雄はとても静かだから、とりあえずシズ男で。

本当は東京の三人、いえ3匹は、もうリリースするつもりだったのだけど、タイミングを逃してしまった。

それとあまりに泣き虫のクー介が面白いので、

もうちょっと一緒に居ようかな、と思ってる。

 

それで、

上に書いたように、平常時は、雄もそんなに鳴かない。その証拠というか、クー介以外の雄はほとんど鳴かない。

もちろん、鳴くこともある。ただし、理由がある。

クック!て鳴いてる時は、ほぼ間違いなく、他の個体に乗っかられた時、つまり「どいて!」ていってる時。

 

他のカエル類はよく鳴いてるけど、あれも雄の「なわばりアピール」。

つまり、鳴くには「理由」があるのだ。

 

ところが、

うちでは今、よく分からない事態が発生している。

クー介が、なんで鳴いてるのか分からないのだ。

夜中の『クぅううーーーー!』という悲鳴に、何があったのかと驚いた私は、急いでカエルの部屋を覗くと、

・・・何も起こってない。

 誰もクー介に重なって乗っかったりしてない。

カエル部屋(というか衣装ケース)は男の子部屋と女の子部屋、と分けてはいるが、これは別に厳密なものではなく、今は男の子の方が多い状況なので、結構適当になってる。

特にクー介の場合は、あんまりしょっちゅう鳴くので、他の大きなニホンヒキ男子と同じところじゃない方がいいかな?と思って女の子部屋にいれてみたり、行ったり来たり状態だ。

ただ、初めこそ、クー介が鳴いてるのは他の大きな雄に乗っかられて困ってるから?と思っていたが、

そういうケースは見た限り、ほとんどなかった。

 

正直、

クー介が『クぅ〜!』て鳴く原因が、よく分からない。

歩きながら鳴いてる時もあれば、シェルター(寝床)に入りながら鳴いてる時もある。

こんなに理由もなく(あるのかもしれないけどこちらには分からない)鳴く個体は初めて会った。

 

ちなみに、

人間に捕まえられても「クックぅ!」て鳴く。雌だと声にならない感じで息で鳴く。

だから野外でヒキガエルを見つけたとき、捕まえて鳴いたら雄、静かなら雌、と判断できる。

もちろん、うちの中にいてもそれは同じで、クー介以外も、ヨシ人もユキ夫も、私がガシ!て持ち上げると鳴く。怒った感じで。

でも声がいちばん大きいのは、いちばん体の小さいクー介なのだ。

 

そして、クー介は捕まえられてなくとも鳴く。

寂しいの?周りに他のカエルがいても?

それとも単なる癖?

もうね、泣き虫としか思えない。

 

私の膝の上を歩きながら鳴く(笑)↓


泣き虫boyクー介。 Crier Toad

 

どうしてだろう?

クー介なりの、理由があるのかなぁ・・・?

正直、分からない。

これまで名前をつけて、長期的(1年以上)に飼育したヒキガエルは、11匹ほど?

だけど、まだよく分からない。

何しろ、彼らには「個性」があるから。

いやもうね、これには私も大変驚きましたわ。

失礼ながら、カエルに性格というものがあるとは、、、

同じ種類の中で、よ??

 

雄と雌との差と、個体差、

あります、あります、本当に。ヒト並みにあるのかもしれない、ってくらい・・・

 

これがいちばんの発見かもしれない。カエルの「パーソナリティ」。

動物を飼うっていうのは、本当に驚きの発見。

 

クー介という泣き虫との出会いも、

幸運に思う。

 

今夜も泣くのかな・・・

 

トゥロッシュ パペット電子楽器 コケロミン・ライム3 PM103KLM

トゥロッシュ パペット電子楽器 コケロミン・ライム3 PM103KLM