一日盆。the Bon in Aug. 1.
そういえば、実家の盆は7/31、8/1、8/2日に行われ、東京盆、旧盆に対して、一日盆(ついたちぼん)と呼ばれてる。
実家は調布市上石原というとこなのだけど、一日盆は全国的に見てもレアらしい。
でもこの地域は殆どがこの一日盆だ。由来は養蚕農家が多かったから、らしい。
旧盆も東京盆も忙しい時期に当たるから、ずらしたのだと。
ただ、一日盆を採用していない檀家さんもおられるので、お寺的にはお盆は東京盆(7/15)、一日盆、旧盆(8/15)と3回あるのだが、やはり一日盆が大半を占める。
子供の頃は当たり前だったので、これが珍しいという感覚もなかった。
そういえば、「お蚕様」って呼んでたわ。
小学校の頃、4つ上の兄の学校の課題か何かで、夏休みに蚕をを飼育した思い出がある。あれも今思うと、地域限定の課題だったのだろうか?
境内に1本桑の木があり、その葉を採ってきては蚕に与えた。どんどんどんどん成長して、やがて繭を作り出す。真っ白で綺麗な繭。
実習としてはそこで終了で、繭の状態で冷凍庫に保存した覚えがある。あれはなかなか、面白かった。あとなんか、ウンコが印象的だった。黒くて、どこかで見たことがあるような?そう、こんな薬あったよなぁ、的な。
「一日盆」でググると、いくつか情報があったが、どうも多摩地区の一部のみのかなりローカルな習慣なよう。
八王子や小金井市にも残ってるようだけど、調布市って、名前の由来が「租庸調」の「調」(税金として布を納めていた)ともいわれてるし、養蚕業も連想しやすい。
そして多摩といえば多摩川。
万葉集にも、
多摩川にさらす手作りさらさらに 何そこの児のここだかなしき (作者不明)
という歌がありますしね。
これ「さらす布」というのは、手つくりの布、調布、と考えらえているらしい。
とまぁにわか知識で書いちゃったけど、センター試験で古典0点という輝かしい記録を残した自分にはそれ以上掘り下げることができまへんw
実際に現役の養蚕農家さんって私も知らないし、すでに廃れたんでしょうが、習慣として「一日盆」は地元に残ってるのでしょう。
あとお盆て言うとナスとキュウリのお馬さん。これは全国的に鉄板な習慣みたいだど、もっといい車に乗りたい、てご先祖はいないのかな?て時々思う。
私は多分、ヒキガエルの背中に乗ってくるわ。
それと、家に帰る前にコンビニに寄りたいかな。